今週のひとつ 第29回

 

 

夏ですね。

 

 

ミュージック・アワー

作詞:ハルイチ

作曲:ak.homma

歌:ポルノグラフィティ

ポルノグラフィティ ミュージックアワー - YouTube

 

 

僕はアニソンを聴くようになってから、

その魅力に取り憑かれ、

更にはアーティストよりは作曲家さんを追いかけるような

姿勢になってしまった人間です。

 

周りには結構いるんです。

「邦ロックが好き」という人が。

 

決して、ロックバンドに抵抗があるわけでもないんですが、

なんかこう、手を出せない現状です。

 

世間で流行っている日本のバンドやアーティストの歌は、

パンピーとカラオケに行ったときに知ることがほとんどで、

まあその時に良い曲と出会う時も勿論あります。

でも、そういう時に出会えばいいやと思っている節もあって、

そういえば自分から探しに行こうとしていないなとも感じます。

 

なので、

「好きなアーティストは?」

と聞かれるのがすごく困ります。

いや、知らんし。

そもそも作曲家追ってるし。

 

で、そういう時に答えるのって、

どの程度好きなら「好き」って言っていいのか困りません?

 

いやまあ、それは人それぞれでいいんだと思いますけど、

僕としては「ファン」と言えるくらいじゃないと

「好き」って言いたくないんですよね。

なんか、そうじゃないと本当に好きな人に申し訳ないというか。

この程度で「好き」とか言ってすいません、みたいな。

 

曲単位で「好き」というのは出来ますが、

アーティスト単位となるとそこの塩梅が難しいなと感じます。

 

そういうことを考えた時に、

一定の基準が、知っている楽曲の多さだと思ったんです。

好きだったら新曲が出るたびに聞くじゃないですか。

実際、僕は作曲家の田中秀和さんが、誰かに提供したらすぐ聞きに行きますもん。

逆に、世間一般の人が知ってるような曲しか聴いたことないなら、

にわかっぽいじゃないですか。

別に「好き」って言っても悪いことないんだろうけどさ。

 

じゃあ、僕にそういう存在のアーティストがいるかを考えた時に、

思い浮かぶのが

星野源ポルノグラフィティだと気付きました。

 

彼らの曲はある程度知っています。

だってアルバム持ってるもん。

シングルのカップリング曲だって大体知ってる。

 

まあ、星野源は置いておいて、

ポルノの話を少しね。

 

ミュージック・アワー』自体を聞いたことがない人は

凄く稀だと思うので、これについての紹介は割愛。

 

 

ポルノが好きなアーティストなのは、

実は少し条件があります。

「初期・中期のポルノ」に限るという話です。

具体的には2010年以前です。

 

そもそもポルノの作曲って、

ミュージック・アワー』含め、

初期の『アポロ』とか『アゲハ蝶』とか『サウダージ』とか、

晴一さん(ギター)や昭仁さん(ボーカル)ではなくて、

音楽プロデューサーの本間さん(ak.homma)が作ったんですよ。

2人が一切作っていなかった訳ではないんですが、

「ポルノと言ったらこれだよね」みたいなものは、

本間さんの曲か、

元メンバーの白玉さんが作った曲がほとんどです。

 

そしたら、

2010年あたりで、ポルノを新体制にするとかなんとかで、

本間さんがサポートから外れるんですね。

 

こうなると、2人の楽曲がメインになっていくわけですが、

 

んー、これがね、

いまいち響かないんですよ。

 

いやあの、決して彼らの作曲センスがどうこうではなくて、

いわゆる「これじゃない感」の漂う曲のリリースが続くんです。

 

一つ理由としては、

彼らが大人になっちゃったんですよね。

あの20代のとんがってた頃の感じが薄れたというか。

ライブの映像とか見れば、まだ元気にやってんなあと思いますが、

あくまで元気なおじさんです。

元気な兄ちゃんではないですね。

 

大人になったのは、

彼ら自身が「新しいポルノ」を目指したからで、

だからこそ体制も変えたし、

歌詞とか曲の雰囲気も変わってきたんだと思います。

 

それ自体はまったく悪いことではないんですが、

今、こうして見るとなんだか物足りないなあと思います。

 

その新たなポルノだったんですが、

それを受け入れてもなお、

更に微妙になっていくという悲しき自体に。

 

でも、その間でアニメのタイアップとして多く起用されることになったりします。

元から『メリッサ』とか『ヒトリノ夜』とかはそうでしたが。

 

ちなみに2018年リリースの『カメレオン・レンズ』で

「取り戻した」とファンは言ってましたね。僕もそう思いました。

 

まあ、でも最近も聞いてないんですけどね。

嫌いじゃないんですけど、

いやー、でも昔の方がいいなあって思っちゃうんです。

今度紹介する機会があれば、昔のやつをやりたいと思います。

 

今回はここらで。