心理っぽい話するやつ。 -「明言と自己スキーマ」の巻-

 

個人的に、明言することってすごく大事だと思うんです。

 

例えば、好きな曲があるとして、「何でこの曲が好きなんだろう」って考える。

歌詞が好きとか、歌手の声質と合ってて好きとか、曲調が好きとか、メロディのあそこのフレーズがエモいとか、上モノが鳴らしてるサブメロが好きとか、あのコードがもどかしくて好きとか。 

そうやって、自分がなんとなく感じているものを、客観視できるようにする作業。

曲じゃなくてもいいんですよ。

でも、曲を聞き流さずに、じっくり聴くっていうのは、色んな発見が出来てすごく楽しい。

そういう意味もあって、まずは曲から、何で好きなのか明言してみるっていうのはオススメです。

 

あと個人的に作曲の勉強になる。好きなものを消化して、自分なりに生成していく過程ですね。

 

「芸術系の作品は、直感的に感じるものだから、理論で考えるべきじゃない」とかはさておく。

 

心理学的に、こういう、気持ちを客観視する作業というのは割と有効的です。

・自分に自信の無い人は、自分の強み・美徳を書いてみる。

・何かにトラウマを感じている人は、具体的に何が恐怖となるのか書いてみる。

・何かで傷ついた人は、その事実と自分の考えの両方を書いてみる。

 

なんとなく分かるかと思いますが、

・自分の良さ気付いたり、

・トラウマを克服する目処がついたり、

・自分の先入観や思い込みで、事実を悪いように捉えていることに気付いたり、

と、まあこういうことがあるわけです。

 

3番目の、「事実と考えの相違」についてですが、これは鬱(抑鬱感情)状態に繋がる一要因ですね。

自分の中にある先入観とか思い込みといった、いわば思考パターンのことを「スキーマ」と呼ぶんですが、このスキーマに従って、我々は事実を認知します。

そこで、このスキーマがネガティブ系の回路を持っていると、我々は、意図せずとも、その事実をネガティブなものとして捉えてしまい(自動思考)、結果的に抑鬱感情が生まれます。

これにより、さらにスキーマはネガティブ的になり、連鎖的に抑鬱感情というのは高まるわけですね。

 

抑鬱スキーマによる、事実の推論の誤りの例としては、

・小さな事実から、全体を勝手に推測してしまう。

・全体のうちのネガティブな部分ばかり注目してしまう。

・物事を○か×か(0か100か)で考えてしまう。

とかですね。

 

自動思考を理解させることでスキーマを明らかにしていく、という認知療法と呼ばれるものもありますので、非常に効果的なことなんですよ。

 

 

いやあ、7割くらい授業で聞いたことを書いただけなんですが、こんなもんですかね。

 

まあ無理に自分の深層心理を探ろうとするのも酷なので、興味のある方は是非、「自分の好きなものが何故好きなのか」を明言してみてください。

とはいえ、直感的になものをあえて意識するのは大変ですよ。でも、楽しいです。

で、初めは、好きなものだけ。嫌いなものはもう考えない。

まあ、嫌いなものを嫌いって言ったところで誰も幸せにならないですしね。私もツイートで「嫌い」って言わないようにしてるし。

私はそういうスタンスで比較的楽に生きられるようになったんですがね。

 

 

今後も心理学でやったこと書いてくつもりはありますが、要望等ありましたら言ってください。

あ、メンタル的な相談するはご遠慮ください。そういうのはちゃんとした専門医に診てもらいましょう。